エレベーターで閉じるボタンを押す日本人と押さない外国人

エレベーターで閉じるボタンを押す日本人と押さない外国人

日本ではエレベーターに乗ったらほとんどの人が閉じるボタンを押すはずです。

理由は自動で閉じるまで待つ時間が無駄だから。同乗者がいて自分以外にも扉が自動で閉じるのを待つ人がいるから誰かが閉じるボタンを押すべきだから。

しかし海外では閉じるボタン自体がないエレベーターや、閉じるボタンがあってもそもそも機能していない場合が多いこともあります。閉じるボタンがあっても押す人がほとんどいない国もあるのですが、その理由はなぜか、わかりますか?

アメリカでは障害者法によってエレベーターの閉じるボタンがほとんど機能していない

アメリカでは1990年に制定された障害者法によって、ボタンに点字がつけられたりしましたが、その障害者法の規定のひとつに、障害者がエレベーターに安全に乗り込んだり降りたりできるように、エレベーターが最低3秒間は閉じないようにすることも決まりました。

そのため閉じるボタンを押しても3秒間はまったく動かないようにできています。それどころか閉じるボタンを押してもそれに応じて扉が閉まらないことがほとんどです。

1990年以降につけられたエレベーターはほぼすべてこの仕様になっており、耐用年数の25年を経過したエレベーターはこの仕様になったエレベーターに交換されているため、1990年から25年経過した2015年にはほぼすべてのエレベーターの閉じるボタンが機能していないとされています。(配線自体がつながっていないダミーボタンも珍しくない)

そう言われれば確かにエレベーターの閉じるボタンを何度連打しても全然閉まらないので反応が悪いなと思ったことがありました。そもそも機能していなかったこととは思いもしませんでした。

すでにこれが当たり前になっているのでなぜ閉じるボタンの動きが悪いのか、などの理由はアメリカでも知らない人が増えているのではと思います。

なぜ閉じる機能がないのに閉じるボタンがあるのか

自分で閉じることができないなら、なぜ閉じるボタンがついているのか、という疑問には、人間の安心感のために閉じるボタンがついているとされています。自分のコントロールできる状況にある、この場合なら自分で扉を閉じることができる選択肢があるという安心感が必要なのだとか。

確かに自分では閉じることができない空間を考えると多少の不安はあるのかもしれません。自分ではどうすることもできない、という思考にならないように閉じるボタンがついているわけですね。なかなかおもしろい。

イギリスも閉じるボタンがないエレベーターがある

実はイギリスでも1990年のアメリカの障害者法に倣って、エレベーターが早く閉じないようにする運動が活発になりました。これがきっかけで閉じるボタンがないエレベーターがあるようです。

とは言えアメリカのような閉じるボタンがあっても機能していない、ということはなく、閉じるボタンはすべてしっかりと機能しているそうです。ただし閉じるボタンを押してから即時閉じる動作に入るか、数秒間の間が置かれるかはエレベーター個体に差があります。

日本でも閉じるボタンを押してすぐ閉じない設定が増えてきた

閉じるボタンを押したら何秒後に閉じるか、という設定は各エレベーター個別にできますが、最近は閉じるボタンを押しても即時反応せず1~2秒のラグが必ずあるエレベーターが増えてきました。

様々な理由があってこのよなラグを設定していると思いますが、多くの場合は高齢者、障害者のように乗り込むときに時間が必要な人がいた場合の怪我防止対策と考えられます。その際は閉じる前に開くボタンを押してあげればよいですよね。

また最近新しく設置されたエレベーターは、乗ったときに揺れや増加した重量などを感知して閉じかけた扉が自動的に開くエレベーターも多いです。これも怪我防止のためです。

日本人はとにかく閉じるボタンを押す?

国民性の違いなどもあり、ゆったりとしている国民性の国の人たちは閉じるボタンをほとんど押さないそうです。オーストラリアやハワイなどはボタンの前に立っているのに閉じるボタンを押さずに自動で閉まるまで沈黙の時間が流れるとか普通です。

日本なら「早く閉じるボタン押せよ!」となりそうですが、海外では閉じるボタンが機能していても押す人が少ない国も少なくないようです。そんな国で閉じるボタンを押すアジア人は大抵日本人と思って良い、というジョークもあるくらい。ちなみに閉じるボタンを押すアジア人は日本人だけでなく中国人や韓国人も押します、念の為。

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