
結核の初期症状は咳以外にもたくさん
結核は過去の病気だと思われがちですが、実は今でも結核の年間感染者は2万人を超え、結核で死亡する人は年に2000人もいるとのことで、決して過去の病気ではないことがわかります。しかも1割が死亡しています。
結核の症状は風邪に似ているため見過ごされがちですが、初期症状を知っておくことで早期発見に繋げて早く治療ができれば問題ありません。
結核の初期症状と検査、治療方法を解説していきます。
結核の初期症状
結核の初期症状は風邪に似ているし誰でも経験があることなので見過ごされます。具体的にはこのような初期症状は気をつけたほうが良いでしょう。
- だるい
- 微熱が出る
- 咳が出る
- 痰がでる
- 体重が減る
- 食欲が落ちる
- 寝汗をかく
このような初期症状の段階で病院で風邪と診断されても症状が改善されない場合は結核に感染している可能性が高いので注意です。
初期症状のあとそのまま結核治療をしないでいると、だるさや息切れ、血の混じった痰などが出始め、吐血や呼吸困難が起こり始め死に至ります。
どんな症状が続いたら結核を疑うか
初期症状だけでは結核か風邪かはわかりません。病院で貰った薬を飲んでも治らない場合、このような症状が2週間以上続いていたら結核を疑って再度医者に見てもらったほうが良いでしょう。
- 咳が異常に長引く
- タンが出る
- 微熱が続く
- 倦怠感がある
これらの症状も疲れからくる体調不良かもしれないと思いがちですが、体調が悪い場合はできるだけ早く医師に見せましょう。
結核は治るのか
初期段階であれば薬で治ります。
しかし検査が遅れる、重症化してから受診して発見される、免疫力が低下している場合は危険で、このような場合に死亡する可能性があります。
結核は空気感染しますので、咳などでかなり結核菌を出してしまっていれば入院です。結核菌があまり出ていなけれは通院治療が可能です。入院期間は平均で65日。結核菌がでなくなれば退院ですが、これは個人差があります。2ヶ月は入院する可能性があると思っておいたほうが良いでしょう。
結核の治療費は公費負担制度というものを利用できるため、実際の費用よりは安く済みますが、自治体によって金額は異なります。
また2ヶ月間のベッド代と食事代が異常に高く付くため、保険に入っていたほうが良いでしょう。
結核が感染するときの条件
結核は普通の免疫力があれば感染しても免疫が勝ちます。免疫が勝てば結核菌は外に出ていきます。
しかしそれで追い出せない場合は、体内に残ることになり、潜伏期間ののちに発症します。
ではどのようなときに結核が感染してしまうかというと下記のような条件の場合です。
- 乳幼児
- 強いストレスを受け続けていて免疫力が低下したとき
- 糖尿病患者
- 胃の切除経験者
- 喘息などでステロイドを使っている場合
- HIV感染で免疫力が低下している場合
- 喫煙者
このように見ていくと、誰でも結核に感染する可能性が高いことがわかります。
結核の予防方法
結核は免疫力が高ければ感染を防ぐことができます。
また飛沫感染のため、マスクを常に使うなどの防衛策もとったほうが良いでしょう。
常にビタミンのサプリメントを小分けしにて毎日摂取し、体温を下げないようにして睡眠時間を確保することも大切です。免疫力が低下すると結核に感染しやすくなりますし他の感染症にもかかりやすくなります。
またストレスも意外と免疫力を低下されるため、ストレス解消を常に心がける必要があります。
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