
人間が南極に行くことで外来種が南極に入り込んでしまうリスクが上昇
これまで人間があまり立ち入らなかった南極。しかし最近はよく人が訪れるようになり、船とともに外来種が南極へ運ばれることが増えていたといいます。南極は人を含め外部からの流入が極めて難しい場所に位置しているためこれまで独自の生態系を築き上げてきました。
南極に入る船
これまで南極を訪れた船は様々な国から入っていますが、ほとんどが
- チリのプンタ・アレーナス
- アルゼンチンのウシュアイア
- オーストラリアのホバート
- ニュージーランドのクライストチャーチ
- 南アフリカのケープタウン
を経由して入ることが多いそうです。様々な国の人が様々な国を経て、これらの5つの港から南極へ入ります。当然外来種がどこかについたまま入っていますから、南極に外来種が入り込みやすくなります。
自然の流れで外来種が南極までたどり着くことはありますが、数年かけて移動することがほとんどで、環境的にも南極にたどり着けるかは微妙ですが、人間の船による移動によって数日で外来種が南極に入り込むことが可能になってしまっているのです。
南極に入ってきた確認されている外来種
これまでに南極に入ってきた外来種で確認されているものはムール貝やカニなど計5種類です。南極の在来種がどれだけ捕食されてしまうか、ムール貝などが劇的に繁殖してしまうのかはまだわかっていません。
独自の生態系を維持し続けた南極への来航は外来種持ち込みに細心の注意を払うべきでしょう。