前立腺がんの抗癌剤注射、ゾーフィゴの効果と原理

前立腺がんの抗癌剤注射、ゾーフィゴの効果と原理

前立腺がんの患者数は年々増えているそうです。そして前立腺がんはリンパ節転移だけでなく骨転移までがん細胞が転移していき、特に骨転移をしてしまうと強烈な痛みが襲います。しかも骨転移をすると痛みを緩和する程度の治療しかできなくなってしまいます。

そんな前立腺がんに対して効果的な抗癌剤の注射薬が開発され、効果的な結果が得られています。それがゾーフィゴです。

ゾーフィゴの働き

ゾーフィゴにはラジウム-223という放射性物質が含まれています。これは骨に集まりやすい性質を持っていて、ガン転移している骨に吸着する作用があります。

ゾーフィゴを静脈注射すると、ラジウム-223が体を巡っていき骨に吸着します。そこでがん細胞に対して放射線を放出することでがんの増殖を抑制します。

放射線治療の根本が変わっている

ゾーフィゴのラジウム-223はα線と呼ばれる放射線でかなり強い放射線レベルがあることが知られています。

放射線治療はがん細胞のみにピンポイントに当てられればよいのですが、実際はがん細胞以外の正常細胞にも放射線が当たってしまうことで治療が困難な場合があります。副作用等もこれが原因です。

しかしゾーフィゴのラジウム-223は吸着してα線が届く範囲が0.1mm未満とごく小さいため、骨転移した部分に吸着することでピンポイントでがん細胞に放射線を浴びせることが可能です。

これによってゾーフィゴが前立腺がんの末期症状でもある骨転移に非常に高い効果を発揮すると言われています。

ゾーフィゴは4週間に1回、6回の注射で終了

ゾーフィゴの注射は4週間に一度だけ受ければよいというとても簡単な治療で済みます。1回の注射は1分間程度をかけてゆっくりとゾーフィゴを注入していきます。

これを6回繰り返してひと通りのゾーフィゴ治療が完了します。半年程度で終わるということですね。

それからは腫瘍マーカーの値などを検査していきます。

驚異的な前立腺がん治療効果をもたらす

ゾーフィゴを投与した末期がん患者は14人検査して2人が腫瘍マーカーが正常値を下回ったというから驚きです。要するに転移していたがん細胞がほとんどなくなっていったということです。

基準値を下回らなくてもほとんどこの数値に近いレベルまで腫瘍マーカーが落ちるということが多く、現在前立腺がん治療でトップクラスの話題性を持つ治療方法です。

ゾーフィゴの延命効果

前立腺がんは末期になれば骨転移をしていき、痛みを取ることくらいしか治療ができませんでした。回復することがほぼ絶望的だったのです。

ところがゾーフィゴの登場によって4ヶ月の延命治療ができ、生存率が30%も上がったというのが画期的なことです。

今後は前立腺がんの末期患者にも痛みをとるだけでなくがん細胞を減らすような治療をしていくことが可能になってきたのです。

参考サイト

ゾーフィゴ



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