恵方巻き、大量廃棄が大問題、買う人はいない?

恵方巻き、大量廃棄が大問題、買う人はいない?

恵方巻きは節分の日に食べる関西の一部の風習でしたが、最近はスーパーやコンビニなどで売るためだけの商品として毎年大量に製造され、ほとんど売れずに大量に廃棄されていることが問題視されています。

半額セールをされていても売り切れることがないという事態になっても相変わらず毎年大量に作られては大量に廃棄されている現実。

恵方巻きの発祥から無理やりブームを作るまで

恵方巻きができたのは諸説ありますが、大正時代頃から恵方に向かって海苔巻きを食べたのが始まりだとか、海苔業者が始めたとか。それだけで歴史的には特に重要な食べ物、食べ方ではなかったようですね。

その上で、1980年代にコンビニチェーンのファミリーマート、セブンイレブンが関西方面で恵方巻きを発売したことで関西地域の風物詩として知られることになります。

それから2000年頃から日本全国で恵方巻きが知られるようになるのですが、いきなり出てきた海苔巻きを皆が必ず食べることはなく、節分の日に用意した恵方巻きが大量に売れ残り、大量廃棄されているというニュースが毎年流れることとなっています。

恵方巻きの大量廃棄の原因

コンビニチェーンで特に多い恵方巻き。文化として関東では定着しているとは言えず、誰が買うのかという声も聞こえてきそうですが、行事に合わせて何か大量に売れるチャンスにコンビニ本部は毎年賭けているようで、根拠のない売上目標をかかげ、コンビニに搬入しています。

しかし売れた実績を元に作られた製造量・販売目標量ではないため、毎年大量に入荷しては大量に廃棄するという連鎖が繰り返されているのです。結局は売れるから恵方巻きを作るのではなく、何としてでも売る、しかも大量に売る、という空回りから恵方巻きが作られ廃棄されているのです。

コンビニのフランチャイズオーナーなどは無理な量が入荷され、とても大変だという声が毎年聞かれますが、売れない恵方巻きを大量に作るいびつな構造は一切変わっていませんでした。

恵方巻きの廃棄は通常の食料廃棄の二倍に押し上げる

食品の廃棄は粉砕され豚の餌になることが多く、恵方巻きの節分時期になると通常の食品廃棄の倍近い量の食品が処理工場へ運びこまれます。

この恵方巻きの廃棄、実は恵方巻きになる前の具材まで運び込まれている可能性が高いというのです。というのも、コンビニチェーンなどが発注する際に、製造工場では品切れを避けるために多めに作る必要を余儀なくされているからだそうです。

売れ残った恵方巻き、店頭の売上ノルマ達成のために無理やり購入した店員が食べきれず捨てるもの、店頭に並ばず廃棄されるもの、恵方巻き廃棄の闇はかなり深そうです。

政府が恵方巻き廃棄について言及

近年の食品廃棄について、2019年農林水産省が恵方巻きに対して廃棄をできるだけ発生させないようにコントロールして製造するように通達。

農林水産省は「売りたいから作る、ではなく、昨年の実績に基づいて売るなど、何らかの根拠を持って売ってくださいという呼びかけ」をしたとのこと。ただしこれに必ず従う必要はなく、例年通り大量に作り大量に売るための無理な目標設定がされ、店員などが恵方巻きを買って捨てる、という恵方巻き廃棄は改善されないと考えられています。

ヤマダストアーは昨年の売上実績に基づいて恵方巻きを製造

関西の「ヤマダストアー」は恵方巻き廃棄が話題となったことで、昨年の売上実績をもとに製造すると発表し、完売したとのこと。要するに廃棄するような過剰生産はしない、ということが逆に宣伝になったのかもしれません。「ヤマダストアー」と恵方巻きについてはこの大量廃棄問題の際に必ず出てきます。

消費者が求めてもいないものを大量に作って売上をあげることを目標にしていては今後も恵方巻き廃棄の問題はまったく改善されないでしょう。しっかりと過去の実績から算出される完売可能な適正量を発注し製造し、そして節分当日を迎えるようにしてほしいですね。



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